「暮らしと共に育つ家づくり」
私が自宅を改修したときの経験や思いは、住宅設計の原点となり、今も大切な指標となっています。
家づくりの際には、やわらかい自然光や風、四季折々の草花、木漏れ日、食卓のあたたかな灯り、湯けむりや炎のゆらぎといった自然で温かみのある情景を思い浮かべながら設計に取り組みました。それは、日々の暮らしにすっと溶け込み、自然と調和しながら、穏やかな時間を育む住まいのかたちです。
庭で草花を育てることで、家の中に花を設える場所が生まれ、環境や健康にも意識が向くようになりました。先人たちが行ってきたように、負荷をかけずその土地の素材や身近にあるものを生かすことが、健康的で心地よい生活につながると実感しています。また、手作業で丁寧に作り磨いたものは、手にしっくりと馴染み、使うほどに気持ち良さを増します。
私たちが暮らしながら育ててきた家は、年を重ねるほど美しく、心地よくなってきました。この体験を生かし、暮らしと共に育つ家づくりをご家族と共に作り上げていきたいと考えています。